〜協会活動について〜
当面の目標として、スキート種目の国体出場枠獲得、トラップ種目と併せての国体上位入賞天皇杯貢献であります。またクレー射撃競技としての最終目標はオリンピックとアジア大会への出場です。過去、当協会から3名の選手がアジア大会出場を果たしておりますが、未だにオリンピック出場は達成されておりません。この目標に近づくため、年間を通して各地で行われる全国規模大会へ多数の選手を派遣しております。
〜今後の取り組みについて〜
犯罪の増加に伴い銃規制が厳しくなる昨今、会員拡充は大変困難を極め、会員数、選手数の減少に歯止めがかからないのが現実です。当面の課題は選手育成、選手の確保、協会員の拡充を図るとともに射撃練習場の確保も併せて進めていくことが急務です。
現状の課題として図1が示す通り、会員構成の高齢化が目立ちますが、これらの傾向は現在銃砲スポーツ界が抱える共通した状況であり憂慮すべき問題です。それらの原因の一つに若手選手が少ない事が目立ちます。それでは現代の若者達が銃砲スポーツに興味が薄いかと言えば決してそうではないようです。
昨年、熊本県クレー射撃協会が熊本県総合射撃場の指定管理者に指定された際のイベントに、同射撃場内のビームライフル射台(資格の必要の無い銃)を一般開放したところ、小中学生をはじめとして100人以上の人たちが列をなして楽しむ状況となり、若い人達も銃砲スポーツに対して強い興味と好奇心があることが確認できました。この状況を踏まえ、上部団体である社団法人日本クレー射撃協会は、より実射感覚に近い「レーザークレー射撃」装置の開発に取り組んでおり、早期の完成を願う次第です。
ゲーム感覚から射撃を体験する事により、若者達が持つ潜在的な射撃好奇心を刺激し、本競技に取り組む足がかりになる事は間違いないと推測されます。ひとたびこの競技の持つ本質的な面白さに気づけば、図1が同様に示す通り、多くの会員が20〜30年の長期に渡る競技生活を送り、生涯スポーツとしての要件を満たす事が実証されています。
図1
年齢 |
20〜29 |
30〜39 |
40〜49 |
50〜59 |
60〜69 |
70〜79 |
80〜89 |
合計 |
平均年齢 |
人数 |
1 |
6 |
8 |
31 |
47 |
16 |
1 |
110 |
59.6歳 |
(平成21年4月現在)
昨今、一部の心無い人達が起こした、銃に関わる事件、事故がマスコミに大きく報道され、社会に与えた「銃」に対する悪いイメージによって、銃砲スポーツ界全体が大きなダメージを受けました。このような状況下、ますます射撃競技が日本社会の中で受け入れ辛い傾向にありますが競技としては大変面白いスポーツであることも事実です。
当協会主催の公式大会は毎月行われております。射撃スポーツの楽しさを知ってもらうために銃所持資格者のみなさんには参加をお勧めしています。また、日本クレー射撃協会会長 麻生太郎氏はオリンピック出場経験もある熱心な射撃スポーツ愛好家でもあります。麻生会長の素晴らしい指導力の元、石川県クレー射撃協会も一丸となって射撃スポーツ振興に邁進いたします。